行動療法や認知行動療法、抗うつ薬を用いた薬物療法が有効である。行動療法ではエクスポージャーと儀式妨害を組み合わせた、Exposure and Ritual Prevention(ERP)が用いられる。エクスポージャーとは、恐れている不安や不快感が発生する状況に自分を意図的にさらすもので、儀式妨害とは、不安や不快感が発生しても、それを低減するための強迫行為をとらせないという手法である。これらを患者の不安や不快の段階に応じて実施する。行動療法は単独でも用いることができるが、強迫観念が強い場合、薬物療法導入後に行動療法を行う方が成功体験が得られ易い。嫌な単語が繰り返されるタイプの強迫観念(前記)の場合は認知行動療法が行いにくいため、治りが遅い。薬物療法としてセロトニン系に作用する坑うつ剤|抗鬱剤は強迫観念を抑えることが知られており、現在の日本では3種類の薬剤(塩酸クロミプラミン、塩酸パロキセチン、マレイン酸フルボキサミン)が使われている。海外の報告では最高用量で単剤投与が望ましいとされているため、塩酸クロミプラミンでは225mg、塩酸パロキセチンでは60mg、マレイン酸フルボキサミンでは300mgまで増量する。主治医の理由書があれば保険適応となる。日本以外ではセルトラリンを使用している国もある。